矯正歯科治療について

当クリニックではインフォームドコンセントを大切にし、親切・丁寧な治療を心がけております。

なぜ矯正治療が必要なのでしょうか?

多くの子は成長するにつれて、年とともに自分の容姿というものを意識するようになります。そして調和のとれた美しい容姿、顔貌を現在だけでなく将来もずっと持ち続けていたいと思います。
美しい容姿、顔貌を作り出すことが矯正治療の大きな目的の一つなのですが、もともとの矯正治療の目的は出っ歯や受け口、乱杭歯をきれいな歯並びにして、虫歯や歯肉の病気を防いだり、よくかめる様にして、一人一人の口腔の健康を計ることにあります。

悪い歯並びになる原因は何でしょう?

歯並びが悪くなる原因として、七つのことが考えられます。

  • 乳歯と永久歯との交換がうまくいかなかった場合
  • 虫歯や外傷で永久歯が早く失われた時
  • 指しゃぶりのような悪いクセがあった場合
  • いつも口を開けて呼吸をしなければならないとき
  • 舌や顎、口のまわりの筋肉の形や働きのバランスが悪いとき
  • 小さな顎に大きな歯など遺伝によるもの
  • 環境的要因によるもの

矯正が必要な歯並びの乱れとは?

まず判断の資料として、次の主なものがあげられます。

  • 歯並びが出たり引っ込んだりして、不揃いである
  • 歯と歯の間に大きな隙間ができている
  • 歯がねじれてしまっている
  • 歯をかみ合わせてみて、下あごが上あごより出ていたり、反対に上あごが下あごより極端に前に突き出ている。(前歯が突き出ている)
  • 奥歯でしっかりかんでも、前歯がかみあわない
  • 物が良くかめなかったり、発音がしづらい
  • 上の前歯の中心と下の前歯の中心が大きくずれている
  • 唇・顎・口蓋裂があるとき

治療はどうしてしなければならないか?

まず健康面においては、歯並び・噛み合わせを正しくすることにより、虫歯を予防し、歯肉の病気を防ぎます。その上食べ物が良くかめる様になり、全身が健康になりますので、顎の正常な成長発育をもたらします。
また精神面では、歯並びの乱れから生じる劣等感のために、消極的になり人間関係が不調になることがあります。殊に子供達にとっては、学校で友達にからかわれて、その結果学校嫌いになって、友達との交際にも消極的になると、無口で閉鎖的な性格になってしまいます。矯正治療によって、このような劣等感を取り除き、明るい笑顔で、積極的な人生を送ることができます。

実際に行われる矯正治療について

最も良い年齢は?

どの人にも当てはまる様な適当な年齢はありません。しかし歯並びの乱れが成長期(乳歯と永久歯の交換が行なわれ、顎とか筋肉が発達する8~14歳)に著しく認められる場合は、すぐにかかりつけの歯科医師にご相談してください。年齢だけが決定される要因ではなく、成長状態や症状に応じて、一番良い時期を選びます。また成長が完成された大人でも、本人の努力と治療法の選択によって充分に満足すべき結果が得られます。

治療期間、時間は?

少なくとも1年以上、長い場合は数年にわたることがあります。入院の必要は全くなく、治療時間は1ヶ月に1度位で、30分から長くても2時間程度ですので、学業に支障をきたすことはありません。(注:症状によって治療を2期に分けたり、入院手術が必要となる場合があります。)

費用、お支払は?

症状、期間によって異なり、精密検査を受けますと正確な費用がわかります。保険は適用されませんが、分割によるお支払いが可能です(注:入院手術を必要とする場合、口唇口蓋裂の場合など健康保険が適用になることもあります。)

初めての来院時はどんな事をするのでしょうか?

初めてのお約束の時は、初診相談となります。顔や口の中を診査して、矯正治療の一般的な話や注意事項等をお話して、納得いただければ、検査の予約となります。
検査は、歯型(模型)、顔や顎や歯のレントゲン写真、口の中と顔の写真など診断に必要な資料を採ります。
後日、それらの資料をもとに総合的に診断した結果の説明を行います。問題点を提示し、どの位の治療期間が必要か、どの様な装置で治療するか、また費用についてもお話します。

どんな治療を受けるのでしょうか?

歯と顎の状態によって一概には言えませんが、金具やプラスチックの装置を使って治療する方法と、筋肉の訓練、舌を動かす訓練などを繰り返して治すやり方があります。
しかしほとんどの場合、年齢、症状によって異なる最適な組み合わせがありますので、精密検査後、治療法を決定し、診断時に適用する装置・療法の説明があります。

治療中どんなことに注意すればよいのでしょうか?

ここで大切なのは本人と家族の協力で、一にも二にも治療中の注意を良く守っていただくことです。
第一に歯みがきを指導された通り正しく行なうことです。三度の食事の後はもちろんおやつを食べたあともみがきます。これは矯正治療では口の中に装置をとりつけますので食べかす等が装置と歯の間にたまり易くなるからです。歯みがきをなまけると虫歯ができて歯並びは治っても歯そのものがダメになってしまいます。ですからガムとかあめ等ベトベトするもの、固いものや歯に詰まり易いものは装置を破損することが多いので、なるべく食べないようにして下さい。

患者さんの協力が必要です

矯正治療でよい結果を得るためには、何よりも医師の言うことを良く聞いて下さい。また、本人の協力なしでは治療は絶対に進みません。一番大切なのは、本人・家族・医師の三者の協力なのです。

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