顎関節症の３大症状として、疼痛、関節雑音、開口障害があります。このうち関節雑音で済んでいるうちはまだいいのですが、痛みが出たり、口があかなくなったりしたら、日常生活に支障をきたします。不正咬合と顎関節症との関係は、イコールではありませんが、奥歯しか当たっていないとか、顎が横にずれているなど、顎関節症の原因のひとつとなる不正咬合はあります。しかし、むしろ歯列接触癖（TCH）や悪い姿勢、歯ぎしり・くいしばりなど日常の習癖が原因となる場合も多いと思われます。現在ではセルフケアトレーニングによる顎関節症の急性発作の緩和が奏功する場合もあります。